神騙りのぼやき


僕は君の作り物

なのにいつの間にか僕が君を作った事になってた

僕の家まで作ってくれてそこで手を合わせたりしている


それで君の心が救われるならいいと思うけど

よっぽど救いのない世界なんだな


僕に君の夢や希望を叶える力はないんだよ

その力を持っているのは紛れもなく君自身


今日も悲痛な叫びが

今日も空しい嘆きが

ただただ溢れているのに

今日もただただ聞くばかりで

やっぱり何にも出来ないや


どうしようもない絶望

決して変わらない

だから人は祈るのに

顔色一つ変えぬまま世界は回る


僕が君を絶望、嘆きから救い出す力はないんだよ

それでいて尚 君は両手 固く繋ぎ、祈る


僕に君の夢や希望を叶える力はないんだよ

僕が君を絶望、嘆きから救い出す力もないんだよ


この涙が雨となるなら砂漠はこの世からなくなり

このぼやきが未来となるなら不幸はこの世からなくなるはずだろ?


すべて君のその手で

叶えていくしかないんだよ