今日は大切な人と会う日 何日も前から楽しみにしてた日

天気予報士もたまには的を外す 思い描いてた日と早くもかけ離れる

 

買ったばかりの靴 濡れて色が黒くなっていく

袖についた斑点模様を見ていると なんだか心も空模様

 

降りしきる雨は僕らを平等に濡らす

傘を買う人 雨宿りする人

水浸しの街で行き交う人々が

何を思うかは神も仏も知らない

 

いつもの場所で水溜まりをなだめて 僕は傘をさして待っていた

 

髪を濡らして駅から走る君を見つけた

僕らは駆け寄って二人だけの世界を作った

 

降りしきる雨は僕らを平等に濡らす

浴びにいく人 汲みにいく人

水浸しの街で行き交う人々が

何を思うかは神も仏も知らない

 

そこには不規則で心地のいい響きが

ノックを繰り返す ノックを繰り返す

 

君は雨が好きだった それを思い出して僕もまた笑う

ああ 雨も悪くない

 

降りしきる雨は僕らを平等に濡らす

家で過ごす人 散歩に行く人

 

降りしきる雨がこの街を優しく包んで

人々はただそれに何かをしただけ

そこにあるものはその事実だけなんだ

伸びる影のように付いて回るもの

 

みんな同じさ