青とベージュ


青とベージュの見渡す限りのバイカラーに囲まれている

足音はとっくに口を閉じた

一緒にいるのは僕を見下ろすあの太陽だけ

一滴残らず奪われる


遠くに浮かんだ三つ目の色は緑


この両の手がただ前に伸びていく それをただ掴むために

この両足がただ前に落とされていく そこにただ行き着くために


浮かんだ緑の中に潜り ため息一つ

風だけが僕の頭をなでた

とりあえず太陽を睨みながら渇いた身体をこの乾いた

緑に委ねた


水が飲めるってだけ 考えていたのに はずれ


この両の手がただ前に伸びていた 何もないにも関わらず

この両足がただ前に落とされていた そこにないにも関わらず


深い欲望が僕の手を引く

強い希望が僕の背中を押す

僕は前に進める

無い物ねだりだってないってことに気付きさえしなけりゃ

何があろうとなかろうと僕はそこに進んでいけるよ


この両の手がただ前に伸びていく 何があろうとなかろうと

この両足がただ前に落とされていく そこにあろうとなかろうと