どくろ

への字に閉じたその唇剥がせばニヤついている

白い歯が確かに刺さっている

 

なんとなく病んでそれとなく気を引いて

無理やり保つ欲張りなアイデンティティ

 

「ありのまま、あるがままでいい」と

歌う僕ら まだ止まぬ旋律

僕のまま、君のままじゃどうも上手く生きられないみたいなんだ

隠し方ばかり上手くなっていく

 

への字に閉じたその瞼剥がせば転がってくる

そこには空っぽが2つ並んでる

 

なんとなく笑ってそれとなく流して

なんとか回る建前の世界

 

「ありのまま、あるがままでいい」と

歌う僕ら まだ止まぬ旋律

僕のまま、君のままじゃどうも上手く生きられないみたいなんだ

 

ありのまま、あるがままじゃあ愛してはもらえない

 

僕ら皆目の前の誰かとの繋がりが切れてしまわぬように

喜怒哀楽変幻自在の仮面を被って

赤く錆びたどくろを隠している

それもまた人のあるがまま

だからこそ笑い合えるんだ