僕なんかすっぽり入ってしまうくらい大きな左心房
今日もドコンドコン海を揺らしている
生きること 選ぶ度に
430キログラムの命のポンプ
これなら捨ててしまいたいあれやこれで
胸が張り裂けることもないよな
小さなこと大きなこと 人それぞれあるさ
拳大の袋に全部詰め込んで生きている僕ら
例えばどんな悲しみもすべてさ 受け止められたならいいのに
例えばどんな喜びもすべてさ 大切にとって置けたならいいのに
僕の寝床なんかより遥かに大きな掌
僕なら何を描こうかな 何を抱きしめようかな
150キロメートル先まで届くその声で
僕なら何を伝えようかな 何を歌おうかな
例えばどんな苦しみもすべてさ 背負ってやれたならいいのに
例えばどんな繋がりもすべてさ 優しく包んで守れたならいいのに
小さなこと 大きなこと 人それぞれ違うんだ
僕は僕で君は君でしかない 同じなのはそこだけ
例えばどんなことが起こっても 傷付いて失って守れなかったとしても
そこにあるのは配られた体だけ こんな僕に出来ること 数えて
生きていくしかないんだろう
君のように